「開運印鑑なのは良いんだけど、彫刻が心配…」 なんて思ったりしませんか? 実は「手仕上げ」とか「手彫り仕上げ」とか曖昧な表現がしてあるのはすべて機械彫り もしくは彫刻の一部に機械を使用しているのです。 現在の印鑑彫刻方法は大きく分けて3種類ございます
開運吉相印を彫刻する上で、もっとも大切なのは吉相鑑定をした資料を元に、いかに忠実に彫刻するかでございます。
この3つの条件をクリアー出来るのはいったいどれでしょう?まず、下記表をご覧ください。
彫刻 | 使用文字 | 表現力 | 同型印 | 独自性 | 納期 | 価格 | 入魂 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
機械彫り | PCフォント | × | × | × | 〇 | 〇 | × |
手仕上げ | 手書き | 〇 | △ | 〇 | △ | △ | 〇 |
手彫り | 手書き | ◎ | ◎ | ◎ | × | × | ◎ |
それぞれの彫刻方法には特徴があります。
他の彫り方に比べて③手彫りは手間がかかる為、 納期には時間がかかりますが
その他では開運吉相印の 彫刻方法に圧倒的に向いていることがわかります。
さて、それではこの3種類の彫刻方法の 見極め方は難しいのでしょうか?
まずはじめに『機械彫り』と『手彫り』の違いを下記写真を使って説明します。
さて、ここに「徳川」と横書きに彫刻された2本の印鑑がございます。
機械彫刻の場合、ピンを回転させて削って(彫って)いきます。 その為、深さが一定になり左のように平らな底になります。 (写真1)
逆に、手彫りの場合は印刀という印鑑を彫刻する特殊な刀で 彫刻するため彫刻面が(写真2)ゴツゴツとしてしまいます。 これをチリ目と言います。このチリ目が有るか無いか。
実は見分けるコツは、たったのこれだけです(笑) これなら一般の方でも、手彫りなのかそうでないのか すぐに見極める事が出来ますよね。
次は{『手仕上げ』ですが、右の写真をご覧ください。 こちらは、機械彫り→手仕上げのパターンです。 (彫刻底面が平らなので彫りは機械です) しかし技術力の欠如なのでしょうか。 文字の線がまったく揃っていませんよね。 確かに仕上げはしてあるのですが、 これでは意味がありません。 こういった印鑑にはご注意ください。
ここまでで、彫刻の見極め方もかなりわかっていただいたと思いますが、 もう少しわかりやすい写真を使ってご説明致します。 下の写真は、機械彫りした印鑑と、手彫りの印鑑を割ってみた断面図になります。
そして拡大してみると、こんなに違いがわかります。 断面図写真の各ポイントを下の写真で拡大してみました。
機械彫りでは枠が全体に太く、これ以上細くすると 欠けてしまうため出来ません。また、場合によっては ワクが上下左右、太さが違う場合もあります。 開運吉相印の場合、 枠は極力細く均一に仕上げる ことが より縁起の良い印鑑につながります。
一方、手彫り手仕上げの場合は枠も細くて きれいに仕上げられています。 そして、機械彫りのようにギリギリまで彫り込んで ないため しっかり土手が出来ていて、枠も欠け にくくなっています。
残念ながらこれは彫り残しでしょうか. 毛羽が残ってしまっています。
手彫り手仕上げの方は、綺麗に削り取ら れていて 彫り残しも一切ございません。 チリ目もしっかりでています。
文字の断面部分ですが、ピンの角度で文字が 出来ているため垂直に凸部分が盛り上がって いるのがわかります。
こちらは仕上げの後がしっかり確認出来ます。 文字の線である両サイドが台形のように 削り取られて文字が綺麗に整えられている 事が確認出来ます。
機械彫りの典型的な彫り後です。 ピンでなぞって彫るため、レコード盤のような ミゾが残っているのが確認出来ます。
手彫りのため、彫刻底は平らではなく ゴツゴツした感じ(チリ目)が出てきます。
機械彫りの典型的な彫り後です。 フォント使用の文字なのか無機質な感じがします。 枠も太いため綺麗に捺すことが出来ませんでした。
一目瞭然ですよね。 ご説明は不用だと思います。